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伝統ってなぁに



こんにちは!スタッフブログ担当のエレ田です。
今日は、小さい頃からデザイン大好きエレ田が最近個人的にめちゃくちゃ気になっていることを
少しだけ(大嘘)語らせていただこうと思います。


皆さまは、和柄・伝統文様といった日本で古くから伝わる文様をいくつご存知ですか?


これらの文様は、近年では、着物や伝統工芸品だけではなく、サブカルチャーにまで取り入れられています。
着物の柄に注目して見ていた人はなかなか少ないとは思いますが、子どもたちを中心に大ヒットした某鬼狩り作品では、市松・麻の葉・鱗・亀甲など、沢山の文様が登場しますよね。
このように、平安時代中期からデザインされ続けてきた和柄ですが、今でも私たちのごく身近にあるものなのです。

前述した某作品にも多く見られるような「和柄」というものは、
伝統的な文様をパターン化し、規則正しく並べたものをさします。
伝統的な文様自体には、幾何学文、動植物文などがあり、
さらに、単独文、連続文、地文のようにパターンの構成方法で分けられます。
家紋などを見ると分かりやすいのですが、同じ文様を使ったものであっても
組み合わせでいくつもの種類があり、その正確な総数は分かっていません。
そして、ひとつひとつの文様には、すべて「願い」や「想い」が込められています。


例えば、この写真金具の柄である「揚羽蝶」。
平家の家紋としても使用される文様で、女の子の着物に描かれることも多い、縁起の良い吉祥文様です。
蝶は芋虫から蛹になり、美しい蝶へと成長することから、「再生」「復活」「出世」などを表し、産卵期に番で飛ぶ様子から「夫婦円満」を願う文様でもあります。



冒頭に何故、いくつ知っているか問いかけたかというと、
それと認識が薄いだけで、日本人は世代に関係なく、案外数知ってるのでは?と思ったからです。
「そういわれればアレもコレもそうだよな〜知ってる知ってる〜」って柄、結構多いのではないでしょうか。
所謂、伝統的なもの・ことというのは、深く知る機会がなければただの「当たり前」です。
でもそれはただのパターンなどではなくて、全てに想いが込められているんです。



エレ田は思いました。

・・・それって、凄くない?    –––––と。


世界中にも古くからの魔除けや呪術的な意味が込められた文様はありますが、
日本ほど数多く、こんなにも意味が込められている文様はあるでしょうか。
エレ田は、現代人の我々が1200年も前の時代から作られてきたものでも身近に感じられるのは
日本人が「縁起」を重要視する文化を、今に至っても大事にしてきたからだと思っています。
家族、子ども、友人、恋人、将来の自分・・・受け取る人にいいことがありますように
そんな気持ちを形にできるのがものづくりの凄いところなんですよね。

某作品のお館さまも言ってました。
「人の想いこそが永遠であり不滅なんだよ」って。


日本の伝統文化は奥が深いですね。
デザインって、ものづくりって、奥が深いですね。