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唯識

こんにちは!スタッフブログ担当のエレ田です。
本日は以前、ブログでチラッと登場した「唯識」についてお話しします。

唯識は大乗仏教の見解の一つなのですが、そもそも大乗仏教とはなんぞやとお思いでしょう。簡単にいうと出家して自力での救済を説く初期仏教とは違い、出家してない人もみんなみんな救われちゃおうぜ、という利他を説く仏教です。
唯識を唱えた学派を「瑜伽行唯識学派(ゆがぎょうゆいしきがくは)」と言うのですが、唐の時代にかの玄奘三蔵法師により東南アジアへもたらされ、その後奈良時代に日本へ仏教が伝わっているため日本の主な仏教宗派は大乗仏教に分類されます。オリジナルの仏教一般的な仏教のイメージよりもストイックだったわけですね。

エレ田、妹がいるのですが、京都で当たり前に私立の学校は大概仏教系かキリスト系なので妹の学校にも仏教を学ぶ時間があったので、当時仏教を専門で学んでいたエレ田に唯識とはなんぞやと聞いてきた事がありました。




そういうことや。

あまりにも若者に分かりやすすぎて、エレ田は当時自画自賛したものです。(妹は爆笑していました)
つまりは、自身が感じている全てのもの()は主観的なものでしかない実体のないもの()だよ(色即是空)と言うことですね。

この考え方って現代人の私たちにとって結構重要なものだとエレ田は思っています。
日頃からSNS等様々な情報が飛び交っていますが、その情報の正確さは誰にも保証できません。発信者の感情や思考が無意識に乗せられていたりと結局一方からの見方でしかないので、その情報や自分だけを信じて自分とは違う意見を排除するのが・・・主観的なことを全体の意見かのように認識するのがどれだけ愚かなことか。

何かを決める、変える、主張する、否定する。そんな時、唯識の考え方を思い出してみてください。